愚痴、悪口、不平・不満をやめれば、必ずいい方向に変わる
母の介護をしてから、私はいっとき被害者意識の塊でした。
もともと、だれかれかまわず愚痴や不満を言うタイプではないですが、親しい友人には介護の愚痴を吐きまくり、不平・不満を並べたてていました。
でも、愚痴を言うとちょっとは気晴らしになるけれど、後味はあまりいいものとは言えず、また愚痴を言い、結局なんの解決にもならない……そんなよくないスパイラルに入り込んでいました。
心の奥ではわかっていました。
愚痴を言って何が変わるわけではない。母の介護はしていかなければならないのです。
どうしたら自分の気持ちが軽くなるんだろうと、あるときからそんなことばかり考えるようになり、必死に本やインターネットの中に答えを見つけようとしました。
そんなとき、ある方が書かれたブログ記事の、
「愚痴、悪口、不平・不満を言うのをやめれば、必ず物事はいい方向に変わる」
という言葉に出合い、「これだ!」と思いました。
3カ月で成果はそれなりに出る
続けて記事には、「とにかくだまされたと思ってやめてみること。やめればだんだん状況が変わる」と書かれていました。
愚痴や悪口、不平・不満はマイナスの波動を出します。そういう言葉を発すと、それにふさわしい人や出来事を引き寄せると。
たとえ介護という特殊な環境でも、愚痴や不平・不満を言えば言うほど、自分の波動が下がる自覚は私にもありました。
以来、それらを意識して言わないように心がけ3カ月くらい続けると、「介護はとにかく受け流す」という自分なりの結論にもたどりつき、驚くほど心の状態がよくなったのです。
私の波動が軽くなったからか、母が私に対する態度も目に見えてやわらかくなりました。人は自分を映す鏡なんですね。
そのあたりから、ずっと地獄だと思っていた私の介護はラクになっていったような気がします。
そのくらい愚痴、悪口、不平・不満を言わないことの影響は大きいです。
言わないように意識するだけでいい
ここで、私のかつて友人だった人の例を紹介します。30年近く付き合いがありましたが、彼女はいつからか口を開けば愚痴、悪口、不平・不満を言う人になっていました。
口から一緒に黒い煙が出てくるのが見えるような、よくこれだけ周りの人を悪く言えるなというくらい人の悪口、それに伴う愚痴を言い続けるのです。会話のほとんどが悪口でした。
「自分以外は全員バカ」と言っているようにも聞こえました。
いつしか、私は彼女の話を聞くのが苦痛になりました。
知り合った20歳くらいのスタート地点は同じでも、長い年月がたつにつれ私は人の悪口をあまり言わないようになり、彼女はどんどん悪口が増していった、そんな印象でした。そして、実際彼女はけっして幸せとはいえる状況にありませんでした。
そのうち彼女のほうから一方的に信頼を損ねるような出来事を起こしたので、私はすっぱり縁を切りました。
とても自然な淘汰だなと思いました。
会わなくなる直前の彼女は真っ黒いオーラをまとい、自ら不幸になる道をわざわざ選んでいるように見えたことを覚えています。
愚痴、悪口、不平・不満は確実に不幸を引き寄せます。彼女は身をもってそのことを私に教えてくれたようです。
そういう私も介護にかかわるようになり、いっときは残念ながら愚痴を言いまくり、被害者意識の塊になってしまいましたが、この法則を知ることができて本当によかったと思っています。
かといって、私が愚痴、不平・不満を全く言わなくなったかというとこのブログをご覧いただければわかるように、恥ずかしながらそんなことは決してありません。まだまだ愚痴を言ってしまうこともあります。
それでも、以前が100だとすれば30くらいには意識して減らせたし、自分の心持ちや気持ちの軽さがだいぶ違ってきたのは実感しています。
何より大事なのは、愚痴や悪口がいけないと知って、意識することです。
愚痴、悪口、不平・不満を言うのを減らす、ちょっとでも言わないように心がけるだけで、状況は必ずよくなります。