自分の想念が現実をつくりだす
自分の目の前に起こる現実は、心の持ち方しだいでどのようにもなるということをご存知でしょうか。
例えば、「世の中には悪い人が多い」という思い込みを持っているとします。
実際に悪い人に出会ったとき、あなたはその人のことを「普通に悪い人」と思います。
普通の人に出会ったら、「とくにどうということもない人」。
いい人に出会ったとしても「本心は何を考えているかわからない人」というように捉えてしまうのではないでしょうか。
反対に、「世の中にはいい人が多い」と思っている人はどうでしょう。
悪い人に出会ったら、「たまたま出会った残念な人」。
普通の人は「いい人」。
いい人に出会ったときは「神レベルにいい人」。
となるのではないかと思うのです。
今私が書いたのは少々強引な例ですが、つまり私が言いたいのはネガティブなメガネで世の中を見れば、現実はネガティブに映るし、ポジティブなメガネで世の中を見れば、現実はポジティブに映るということです。
ネガティブな想念はネガティブな現実をつくりだし、ポジティブな想念はポジティブな現実をつくりだすのです。
「もう半分しかない」と捉えるか「まだ半分もある」と捉えるか
いつも周囲の人を悪く言って、周りの人の文句ばかり言っている人がいます。そういう人はわざわざ自分にとって悪く影響を及ぼすような人を好んで引き寄せています。
「私の周りはいい人ばっかり。私は恵まれているなあ」
たとえ本心からでなくても、そう言葉に出して言い続けていれば、周りにはいい人しか集まってこなくなります。
本当にそういうものです。
作家の小林正観さんは不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を「五戒」として、自分にどんなつらいことがあってもこの5つを口にしないことの大切さを説きました。
悪く言ったことは現実になり、現実として引き寄せる。これは極めて当たり前の結果なのです。
それから、これはよく物事の捉え方で出される例で、半分水が入ったコップがあるとします。
それを「もう半分しかない」と捉えるか、「まだ半分もある」と捉えるか。
どちらの捉え方をしたほうが生きていきやすいか、楽しく生きていけるかは明らかです。
人生は起きる出来事をプラスに捉えるゲーム
なんでも元来、人間の脳は放っておくとネガティブなことを考えるようになっているそうです。
過去を後悔したり、未来を心配したり。
これはいい悪いの問題ではなく、人間の脳がそういう性質を持ってしまっているのだから仕方ありません。
だから、もうネガティブに引っ張られるのは人間である以上仕方ないと割り切って、ここは一つ知恵を働かせてみるのです。
知恵というか、ちょっとした努力といっていいかもしれません。そのちょっとした努力で人生は驚くほどラクに生きていけるようになります。
なんでもプラスに捉えてしまうのです。
マイナスに思えるようなことが起こったときこそ、いい練習問題が出されたと思って、プラスに考えてみてください。
問題をこなしているうちに、プラスに転換するのが楽しくなってくるはずです。
人生は起きる出来事をプラスに捉える壮大なゲーム。
そんなふうに考えられるようになると、人生は楽しくなり、もっと軽やかに生きられるようになります。