介護で怒りの感情を持つのは絶対に損です

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介護をしてから5年半、思いどおりにならないことだらけ

私のおひとりさまワンオペ介護が始まってから5年半がたちました。

これまで本当にいろんなことがありましたが、ようやく最近になって怒りの感情を持たないようになってきたかなと思うようになりました。

介護をしていて、この怒りの感情の扱いに困っている人は相当多いのではないでしょうか。

5年たってようやくこの境地になってきて言えるのは、怒りを感じるのは大変損だということです。

私も重々承知してはいました。わかってはいても、介護は本当に思いどおりにならないことばかりです。

とにかく、こちらがしないでほしいこと(つまり本来しなくてすむような余計なこと)をしてくれるというのがまず大きいと思います。

尿や便を漏らすだけでなく、食べ物や飲み物をこぼす、大きな物から小さな物まで物を壊す、散らかす、衣類や布団に何かつけるなど、なにしろ汚れることばかり。おまけにお金はどんどん出ていくし、24時間怒りのスイッチが入る要素で介護は満ち満ちています。

これまでどれだけぶち切れて、怒鳴って、物に当たってきたかわかりません。

自分の部屋で、
「どうして自分だけ、どうしてこんなことしないといけないの!!」
とわめきながら泣き狂った回数は数えきれません。

でも、あるときなのか、だんだんなのか、何かきっかけがあったか定かでないのですが、母に対して怒ることが少なくなっていました。

きっと、世の中には怒りの感情を持たずに天使のように介護ができる人もいるでしょう。
でも、それは恐らくほんの一握りだと思います。

大多数の人は葛藤を抱えながら、怒りや憤り、焦り、不安……そんなありとあらゆるマイナスの感情と毎日格闘しながら介護をしているはずです。

私の場合そんな思いをあまりにしすぎて、いよいよ飽和点がきたのかもしれません。

「怒るっていうのは、損以外のなにものでもないな」

あるときそんな境地にたどり着いたような気がします。

介護される側は怒りに怒りで返してくる

介護をしている限りマイナスの感情は消えることはないと思いますが、怒りの感情だけはなるべく早く手放すといいと思います。
なぜなら怒りは、ものすごく心身を消耗する感情だからです。

認知症とはいえ介護される側はマイナスの感情にとても敏感で、怒りには怒りで反応してきます。

でも、なぜ私たち介護者が怒っているかは理解できません。

そうなると、介護者はたとえ怒った原因が介護される側(私の場合は母)にあるとしても、介護される側も怒りだすし、結果怒った自分が一番疲弊する──。

要するに誰も得をしないし、なんなら一番損をするのは怒った自分なのです。

そのことに5年もかかってようやく気がつき、
〈もう怒るのはやめよう〉
と、脳が判断してくれるようになり、反応が減ったのだと思います。

人間関係すべてにおいて怒りを持つのは損

これは介護だけでなく、普通の人間関係にもいえることではないでしょうか。

もともと私は他人にすぐカッとするほうではないものの、この介護の経験があれば、二度と誰かに怒ることはないんじゃないかとさえ思えます(実際はあり得ませんが)。

まあ、それなりに怒りの沸点はあるので、ここを刺激されるとダメっていうのはあります。そこは人間なので。

ともかく介護は怒りの感情を手放してすることをおすすめします。

難しい場合は怒りを「残念だな」と思う感情に変換してみてください。ずいぶん違ってくるはずです。

残念くらいの感情なら、相手に通じませんから(笑)。

穏やかに接するほど相手も穏やかになり、介護がぐっとラクになります。

これはまさに「鏡の法則」です。介護をしていようがいまいが、どんな相手でも相手は自分を映す鏡なんだと思います。

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