お雑煮をつくって一年の介護が終わる

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必須項目が目白押しの年末年始

新型コロナの感染者数が最多を更新し続けるなか、2021年が明けました。

年末12月24日のクリスマス・イブには、母とクリスマスパーティーをして過ごしました。

母に100均で買ったトナカイのカチューシャをつけたり、サンタの帽子をかぶせたりして、クラッカーを鳴らし、チキンやクリスマスケーキを食べて。

10月から母をショートステイにもデイサービスにも行かせられず、休みなしで疲れはありましたが、母が新年を無事に迎えられそうなことがうれしくて、スパークリングワインを飲むピッチも上がり、楽しいひとときを過ごせました。

クリスマスのささやかなパーティーから大みそかの鍋と年越しそば、年が明けてお雑煮をつくるところまでを、私は母が介護をしながらも年末年始の必須事項にしています。

一年の介護が終わった証

どういうわけか母は2016年2月に倒れて以来、自宅で年越しをできなかったことがありません。

もともとわが家は年末年始のイベント的なものをしっかりしていたというのもありますし、年納めと年明けは縁起を担ぐではないですが、そこはしっかりしておきたいという思いや、介護をしているからといってそこをおざなりにしたくないという思いもありました。

ここを何事もなく過ごせれば、また一年母も私も頑張れるというような意味合いもあると思います。

この一連の12月24日から年が明けて元旦までが、一年で私の疲れが一番ピークになるときかもしれません。

元旦には昆布と鰹節の一番だしを取り、お雑煮をつくります。通常の介護に加えて短期間にやることを自ら敢えて増やしているわけですから、お雑煮をつくり終わったときには、疲れがピークに達します。

そして、つくり終わったときが私の一年の介護の終わった証のようなものだと思うのです。

年末年始の病院行きだけは避けたい

寒さが厳しくなり、高齢者にはいつなんどき何が起こってもおかしくありません。

年末年始に亡くなる人だっているわけです。

年が押し迫った年末や、おめでたい年明けに万一のことがあるというのは、やはり避けたいです。

ましてや、このコロナ禍で体調を崩した場合、すぐに受け入れてくれる病院があるのか。

コロナ禍で介護をしている人たちは、家にいても緊張し、外へ向けても緊張し、いっときも精神が安定することはないのではないか。さぞ厳しい思いをしていると思うのです。私も含め……。

そうしてお雑煮をつくり終わって今年もまた介護が続くなか、残念ながらまた私は精神的にあまりよくない状況になってしまったのです……。

〈次回へ続く〉

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